CAMWorks 3D加工
CWモジュール
CAMWorks 3D Millの特徴
CAMWorks 3D Millは、最新の加工理論を使った計算エンジンで、より少ない加工時間、美しい仕上げ面、工具寿命の最大化を実現しています。また作業者の負荷を減らすための機能も数多く搭載して、使いやすさと生産性の向上を両立しています。
◆複数の工程を自動化するレストマシニング機能
レストマシニング機能は、複数工程をスケジュール化して保存できる機能です。個々の工程は詳細な加工パラメータと共に保存できるため、自社の持つ加工ノウハウを蓄積して活用できます。これにより加工指示の手間が省けるだけでなく、オペレーターによるスキルのバラツキの無い、高品質なデータを量産できます。またWIP機能により、前工程での加工完了形状が後工程の加工開始形状へと自動的に受け渡るため、手間無くエアカットを最小限にできます。さらに工程編集により前工程の使用工具や切削量が変更されても、その情報が後工程へ自動的に伝達されるため、工程編集の手間を減らすとともに編集ミスを未然に防ぎます。
◆マルチスレッド対応で待ち時間ゼロ
CAMWorksの加工パス計算エンジンは、マルチスレッドに対応しているため、パス計算中でも他の操作が行えます。従って次々に加工工程を作っても計算の終了を待つ必要がなく、効率的にデータ作成が行えます。
◆円弧近似ツールパス
作成された3Dツールパスを円弧近似して要素間を滑らかにします。またNCデータの総量を大幅に削減できますので、データの見通しが良くなり、確認が容易になります。
◆スロープ・アプローチ
領域クリアランスと平面領域の各パターンでは、ワークへの工具進入の際、工具軌跡に沿って移動しながら工具が下降する「スロープ」アプローチが行えます。開始穴が開けられないような狭いエリアでの工具進入をスムーズにし、加工時間の短縮や工具寿命の長期化に有効です。
◆円弧近似ツールパス
作成された3Dツールパスを円弧近似して要素間を滑らかにします。またNCデータの総量を大幅に削減できますので、データの見通しが良くなり、確認が容易になります。
◆多様な使用可能工具
フラット・ボール・ブルノーズに加え、テーパーフラット・テーパーボール・テーパーブルノーズが使えます。またWith Undercutting版では、T-スロットやロリポップ工具などを用いて、アンダーカット部を持つモデルへのパス作成も行えます。
◆高度な干渉防止機能
工具やホルダとワークの干渉をチェックし、食い込みのないパスを作成します。また各パスで必要な工具突き出し量の出力や、アセンブリモードでのシミュレーションにより、冶具や機械を含めた干渉チェックも行えます。
◆ミラーツールパス
LR部品の加工に便利なように、既存のパスを基にミラーパスを作成できます。この際にアップ/ダウンなど加工方向を保持することも可能です。
各種オペレーションとその特徴
◆領域クリアランス
荒取り用のオペレーションで、様々な切削パターンにより、効率の良いツールパスを作成します。アダプティブやVolumill(OP)パターンでは、高回転・高速送りに対応したツールパスを作成します。
◆パターン投影
仕上げ用のオペレーションで、平行/スライス/放射状/スパイラル/フローライン(モーフィング)など、豊富なパターンで良好な仕上げ面が得られます。
◆Zレベル
側面に対して等高線またはらせん状にツールパスを作成するオペレーションです。各高さで円弧導入も指定でき、円弧近似機能と相まって複雑な加工形状に対して一気に2D的な加工を適用することも可能です。
◆平面領域
加工面の中から平面を抽出して、自動的に面仕上げのツールパスを作成します。Zレベルとの組み合わせで、2D加工の自動化にも対応出来ます。
◆ペンシルミル
面間の縁やフィレット部にツールパスを作成します。一直線の筋彫りに加え、複数の平行パスを作成するパターンも持ち、中仕上げから仕上げまでを幅広くカバーできます。
◆一定ステップオーバー
中仕上げ/仕上げ用のオペレーションで、異なる角度でぶつかる面同士や、複雑にうねる曲面上でも一定のピッチでツールパスを作成でき、加工後の面粗さを均一にできます。
◆曲線投影
複数の曲線を曲面へ投影して筋彫りできます。曲面上へ文字やイラストなどを投影して加工する際、便利に使用されるオペレーションです。