CAMWorks 旋盤・複合加工
CWモジュール
旋削加工する部分を自動認識してツールパス作成
2D Millと同様にAFR(Automatic Feature Recognition)機能が、忙しいあなたに代わってCAMWorksが加工を考えます。
もちろんマニュアル操作で自動プロ的にも使用頂けます。
◆AFR旋削認識
モデル形状から、その形状に合った加工を割り出して自動的に工程を作成します。旋削加工の種別毎に以下のフィーチャーとして認識されます。
- ODフィーチャー
製品外形ラインのフィーチャー。外筒の荒・仕上げ加工に加え、属性を付加することで外筒ねじ切りやローレット仕上げが行えます。また製品の一部に突起があるモデルでも突起を1回転した形状が素材として扱われます。 - IDフィーチャー
製品内形ラインのフィーチャー。素材中心への穴あけ加工や、くり広げ荒加工から仕上げ加工まで適用されます。またODと同様、属性付加により内筒ねじ切りにも適用できます。 - 溝フィーチャー
長方形溝、半円形溝、一般溝などモデルの形状によって最適な加工が行われるよう、分類して認識されます。またOD側とID側に分けての認識もされるため、それぞれの箇所にあった工具・加工方法が適用されます。 - 面フィーチャー
端面の荒・仕上げ加工を行うためのフィーチャーです。設定された素材からモデル端面までを加工すべきエリアと認識して加工されます。 - カットオフ・フィーチャー
全ての加工が終了した後、材料から製品を切り落とすためのフィーチャーです。
◆AFR複合加工向けMill加工・穴加工認識
- 穴フィーチャー
円筒上の穴(OD穴)と回転軸に平行な穴(FACE穴)に分類して認識されます。OD穴では、C軸の回転角度と併せて自動認識されるため、加工の際はC軸回転と連動して穴あけ動作が行われます。またFACE穴ではC軸を固定して加工されるモードと、常に回転しXY軸のストローク内で加工するモードが有り、機械の能力や加工方法に合わせたモードが選択できます。 - Mill加工(ポケット/ボス)フィーチャー
穴フィーチャーと同様にOD側FACE側が自動認識され、ボスやポケットの加工方向に合うよう、自動的にC軸が制御されます。 - 位置決め4/5軸加工にも対応
穴・ボス・ポケットなどで角度を持ったフィーチャーも認識でき、加工可能な位置(角度)を自動的に割り出して加工データを作成しますので、面倒な角度計算は不要です。
回転軸(C軸)とミル軸の同期加工
◆ラップ(巻き付け)フィーチャー加工
回転軸とミル軸を同期制御して、円筒カムなど、円筒上にラップした(巻き付いた)形状を加工できます。
- 加工形状の定義
SolidWorksの優れたモデリング機能で、簡単に加工形状を定義でき、2次元のカム図等からも1命令でモデルを作成できます。また外部インポートモデルから加工定義する場合でも、加工面やエッジと深さを入力するだけの簡単操作です。 - 加工対象形状
円筒上に巻き付けられた形状として、ポケット・スロット・ボス・オープンプロフィールが加工できます。 - 収容領域・除外領域
スケッチ・面・エッジ等を利用してパスを作成する領域を制限でき、複数の領域を組み合わせることでより複雑な加工形状に対応します。
収容領域:選択された領域にのみパスを作成
除外領域:選択された領域がパス作成から除外
補機との連動処理
ワークの左右へのつかみ換え動作や、ワークのロード/アンロードなど、補機類とツールパスとを連動したデータが作成できます。
実機動作を忠実にシミュレーション
◆チャック形状を登録して再現
任意のチャック形状を登録でき、ワークに適合したチャックを選択してシミュレーション時に表示できます。もちろん干渉の確認も可能ですので、実加工に忠実にオフラインでデバッグが可能です。
◆工程毎の素材形状表示
加工工程毎に加工完了後の素材形状を確認できます。これにより、工程毎のワークと工具/ホルダの干渉確認が正確に行えます。